2001年9月30日

アラーキーの世界、そのイノセントな悲しみ

 天才アラーキーこと荒木経惟の名前を知ったのはいつのことだっただろう?
 たぶんそれは中学生の時、近くの本屋で万引きをした『写真時代』という雑誌の中でのことだった。遠い記憶を辿ると『写真時代』は、あまり良くない紙質に猥雑な写真を並べ立てた、ただのエロ本だった。少なくとも中学生の私はそう思っていた。ただアラーキーの写真だけが、好むと好まざるとにかかわらず子供心の奥深い場所を激しく揺さぶってしまったことは確かだ。

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