2002年10月21日

海辺のカフカ ~ 心に猫を抱いた少年

 ある日突然、圧倒的な暴力によって人生をめちゃくちゃにされてしまうことを想像してみる。身近なところでは阪神大震災や地下鉄サリン事件のようなものがあげられるかもしれない。
 もっと身近なところでは、交通事故によって四肢が不自由になったり、近親者が殺人事件に巻き込まれるようなことが思いつくかもしれない。いずれにせよ、それまでの人生が根こそぎ奪われてしまうような圧倒的な暴力だ。

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2002年8月21日

夏、銀河鉄道の夜に乗って

 毎年夏になると、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』が読みたくなる。初めて読んだのは小学生の時で、その独特な宗教的世界観に衝撃を覚えたのを今でも忘れない。以来夏が来ると、『銀河鉄道の夜』の頁を繰らないと気が済まなくなってしまった。

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2002年6月15日

ギムレットにはまだ早すぎるね

 先日、古い友達と偶然再会した。夕暮れの街路で、スーツ姿の彼は煙草を吸いながら坂道を下っていたのだ。一瞬目が合った気がした。だからぼくは「やあ」と軽く手を挙げたのだが、それに気づくでもなく彼は通り過ぎて行ってしまった。無視されたのだろうか?

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2002年4月21日

サリンジャーをつかまえて

 とある緑茶のCMがある。駅のホームで昔の恋人(?)に出くわした女の子が、その恋人だった男の子の脇に、新しいガールフレンド(どうやら共通の友人らしい)がいることにショックを受け、都会とは反対行きの列車に乗って見知らぬ田舎まで行ってしまうというものである。BGMにはシルヴィ・バルタンの名曲『あなたのとりこ』がかかり、否が応でも気分はセンチメンタル・シックスティーズにいざなわれる作品だ。

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