2000年11月 1日

サン=ジェルマン=デ=プレのバラード

 講談社から出版されている『現代思想の冒険者たち』シリーズの中に、ジャン=ポール・サルトルの名前がなかったのにはやはり訳があった。かわりにそこにはジャック・ラカンの名があった。
 誰かが言うように、サルトルとラカンは同席できないのだ。どちらも芸術から精神分析まで幅広い領域を横断する思想家であることにかわりはないとしても、かたや「実存は本質に先立つ」とするアンガージュマン的な実存主義の雄、かたや「無意識は構造化された他者の言説である」と説く構造主義の王。おりしも『現代思想の冒険者たち』が刊行されたのは1996年。

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