2000年9月 2日

記憶の虐殺

 日の丸・君が代法、盗聴法、日米新ガイドライン関連法と、戦後この国がぎりぎり守り通してきた良心の表明が、小渕政権によって一気に切り崩された。従軍慰安婦はなかった、南京大虐殺はなかった、と詭弁を弄する「新しい歴史教科書をつくる会」。アジア太平洋戦争を称揚し、美化する小林よしのりの『戦争論』。三国人、支那といった兆発的な発言を繰り返し、かつて日本軍による統治・占領下にあった台湾を、その意味において未だに扱う石原慎太郎。戦後50年以上も経つ日本に沸き起こる、これらあからさまなナショナリズムを前に思うことは、いったいあの戦争について日本人は何を語り、何を語らなかったのか、ということだ。

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